【AWS】Amazon Linux(AL2/AL2023)のネットワーク設定を変更する方法(MTU、ルーティング)

こんにちは、Aireです。

本記事では、Amazon linux 2以降を対象に各Linuxディストリビューションでネットワーク設定を行う方法を記載します。

目次

ネットワーク設定方法の概要

Amazon Linuxは世代ごとに使えるパッケージが異なるため、ネットワークの設定方法も異なります。以下に世代ごとの設定方法の概要を記載します。

Amazon Linux 2

Amazon Linux 2では、NetworkManagerパッケージを利用できます。本パッケージをインストールすることで、nmcliコマンドによるネットワーク設定が可能です。

Amazon Linux 2023

Amazon Linux 2023では、NetworkManagerパッケージが削除されたため、nmcliコマンドによるネットワーク設定ができません(2023/8/19現在)。そのため、ネットワーク設定ファイルを編集することで対応します。

ネットワーク設定方法の紹介

NICのMTUを変更する

ここでは、1つのNICが割り当てられたAmazon Linuxインスタンスに対し、対象NICのMTUをデフォルト値から1500に変更します。

  1. NetworkManagerパッケージをインストールします。
  1. NetworkManagerパッケージを起動します。
  1. NetworkManagerパッケージの自動起動を有効化します。
  1. NICの名前とMTUを確認します。(ここではeth0と9001)
  1. NIC(eth0)のコネクション名を確認します。(ここではSystem eth0)
  1. NIC(eth0)のMTUを変更します。(ここでは1500に変更)
  1. MTUの変更を反映します。
  1. NIC(eth0)のMTUが1500に変更されていることを確認します。

NICのルーティングを変更する

ここでは、2つのNICが割り当てられたAmazon Linuxインスタンス(IPアドレス:10.0.1.20/10.0.2.20)に対し、2つ目のNICを経由してピアリング先VPCのサブネット(10.1.0.0/24)と通信する設定を追加します。

  1. NetworkManagerパッケージをインストールします。
  1. NetworkManagerパッケージを起動します。
  1. NetworkManagerパッケージの自動起動を有効化します。
  1. NICの名前を確認します。(1つ目:eth0、2つ目:eth1)
  1. ルーティング設定を確認します。
  1. NIC(eth1)のコネクション名を確認します。(ここではSystem eth1)
  1. ルーティング設定を変更します。以下のようにnmcliコマンドを実行し、10.1.0.0/24への通信が10.0.2.1を経由するように設定します。
  1. ルーティングの変更を反映します。
  1. ルーティング設定が変更されていることを確認します。

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