こんにちは、Aireです。
AWSの利用料を見ていると、EC2の利用料として「EC2 その他」という項目を目にしますが、具体的にどういう用途で課金が発生していたのか気になるのではと思います。
今回は「EC2 その他」のコストについて、その内訳を調べる方法を記載します。
コストを使用タイプでグループ化し利用料を確認する
結論から言うと、コストを「使用タイプ」でグループ化することで「EC2 その他」の内訳を確認できます。
以下、AWS Cost Explorerで確認する方法を紹介します。
「EC2 その他」に該当するAWSリソースを作成する
コストの確認方法を説明するために、事前に「EC2 その他」に該当するサービスであるEBS(gp3)を作成しておきます。IOPS/スループットについては、課金が発生するようにベースラインパフォーマンス(無料枠)から少し引き上げておきます。
設定項目 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
ボリュームタイプ | 汎用SSD(gp3) | |
サイズ [GiB] | 10 | |
IOPS | 3500 | ベースラインパフォーマンス: 3000 IOPS |
スループット [MiB/秒] | 130 | ベースラインパフォーマンス: 125 MiB/秒 |
AWS Cost Explorerで確認する
はじめにAWS Cost Explorerの画面に移動し、「EC2 その他」の利用料が発生しているか確認しておきます。コストをサービスでグループ化することで確認可能です。
グラフ右上の[詳細]-[使用タイプ]を選択します。
「EC2 その他」の内訳が表示されます。下図では3種類の使用タイプでコストが分類されています。
上図で表示された使用タイプについて、以下の表に記載しておきます。使用タイプの詳細はAWSのサイト等で調べても見つけられなかったのですが、使用タイプの名前と各サービスの料金体系から、何に対して発生した課金かは分かるかと思います。
使用タイプ | 説明 |
---|---|
APN1-EBS:VolumeP-IOPS.gp3 | EBSボリューム(gp3)に割り当てたIOPSのうち、無料のベースラインパフォーマンスから超過したIOPS分に対して請求される料金 |
APN1-EBS:VolumeUsage.gp3 | EBSボリューム(gp3)の容量に対して請求される料金 |
APN1-EBS:VolumeP-Throughput.gp3 | EBSボリューム(gp3)に割り当てたスループットのうち、無料のベースラインパフォーマンスから超過したスループット分に対して請求される料金 |
(補足)サービスでフィルターして「EC2 その他」の内訳を確認する
前述の説明では、説明用にEBSボリュームのみを作成していたので、「EC2 その他」のみがコストとして発生していました。しかし、実際の運用ではそれ以外のサービスも当然コストとして発生してきます。
複数サービスのコストが発生している場合、使用タイプでグループ化するだけでは、どの使用タイプが「EC2 その他」に該当するものかどうか判別できません。
そのため、「EC2 その他」の正確な内訳を確認したい場合は、サービス「EC2 その他」でフィルターします。
フィルタリングにより、「EC2 その他」に該当する使用タイプのみがグラフ上に表示されます。
以上、ここまで。