【Linux】ネットワーク性能測定ツール”qperf”の使い方

こんにちは、Aireです。

今回はqperfという性能測定ツールの使い方を紹介します。

目次

qperfとは

ノード間のネットワークスループットやレイテンシを測定できるツールです。

片方のノード(サーバノード)でqperfを引数なしで実行し、もう一方のノード(クライアントノード)で測定方法を引数で指定することで、目的に応じた性能測定が可能です。以下に簡単な実行例を示しておきます。

  • クライアントノードからサーバノード方向へのスループットの測定を実施
  • クライアントノードからサーバノード方向へのレイテンシの測定を実施

qperfのインストールおよび実行方法

本記事ではLinuxサーバを使用してqperfをインストールおよび実行する方法を記載します。今回使用したLinuxサーバのOS情報は以下の通りです。

項目
OS (cat /etc/redhat-release)CentOS Linux release 7.9.2009 (Core)
Kernel (cat /proc/version)Linux version 3.10.0-1160.53.1.el7.x86_64

qperfのインストール方法

以下の手順に従い、qperfのインストールや、ノード間の通信用にファイアウォールの設定を行います。

  1. ノードとなるLinuxサーバ上で以下のコマンドを実行します。
  1. ファイアウォールが無効の場合、ファイアウォールを開始します。
  1. ファイアウォールで19765、19766番ポートの通信を許可し、設定変更を反映します。

qperfの実行方法

ここではqperfによる性能測定の方法を紹介します。

前述の通りqperfを実行する際は、サーバノードとクライアントノードを使用します。

サーバノード

サーバノードでは”qperf”コマンドを引数なしで実行しておきます。

クライアントノード

クライアントノードでは性能測定の目的に合わせて引数を指定します。以下に幾つかの実行方法を記載します。すべてのオプションを知りたい場合は、”man qperf”で確認してみてください。

qperf <サーバノードのIPアドレス> conf
  • 性能測定で使用するクライアントノードとサーバノードの構成概要を表示する
qperf <サーバノードのIPアドレス> quit
  • サーバノードのqperfを停止する
qperf -vv -ip 19766 -t 60 –use_bits_per_sec <サーバノードのIPアドレス> tcp_bw
  • TCPの平均スループット(tcp_bw)を1秒間測定し(-t 1)、詳細情報をすべて出力する(-vv)
qperf -vvu -ip 19766 -t 60 <サーバノードのIPアドレス> tcp_lat
  • TCPの平均レイテンシ(tcp_lat)を1秒間測定し(-t 1)、使用パラメータに関する詳細情報をすべて出力する(-vvu)

以上、ここまで。

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