Google Cloud CLI(gcloud CLI)の使い方(インストールからセットアップ、アンインストールまで)

こんにちは、Aireです。

今回はGoogle CloudのCLIツールである「Google Cloud CLI(gcloud CLI)」をインストールする方法を簡単に紹介します。最新の情報や詳細は、以下の公式サイトを参照してください。

目次

Google Cloud CLIのインストール手順

Windowsの場合

  1. インストーラをダウンロードします。実行例をいくつか記載します。(ファイルの格納先は適宜変更してください)

<実行例1>

<実行例2>

  1. インストーラを実行します。実行例をいくつか記載します。

<実行例1(直接exeファイルを指定)>

<実行例2(先頭に「&」を記載し、exeファイルを「’」で囲む)>

<実行例3(Start-Processコマンドでexeファイルを指定)>

  1. 「gcloud version」コマンドを実行して、インストールが正常に完了したか確認します。

Linux(RHEL / CentOS)の場合

RHEL 8/9などのdnfを使用するディストリビューションでは、Google Cloud CLI用のパッケージが提供されています。

  1. Google Cloud CLI用のリポジトリ情報でDNFを更新します。「google-cloud-sdk.repo」ファイルを作成し、以下のように記載します。

RHEL 9にインストールする場合は、baseurlに含まれるel8をel9に書き換えます。

  1. 「dnf」コマンドを実行し、「google-cloud-cli」パッケージをインストールします。
  1. 「gcloud version」コマンドを実行して、インストールが正常に完了したか確認します。

macOSの場合

  1. 以下の公式ドキュメントにmacOS用のGoogle Cloud CLIのパッケージ(.tar.gz形式)のURLが掲載されているので、URLをクリックしてダウンロードします。

または以下のようにURLを指定して、CLIコマンドでパッケージをダウンロードします。(最新のバージョン情報は、上記公式ドキュメントから確認してください)

  1. ダウンロードしたパッケージをダブルクリック、または以下のように「tar」コマンドで解凍します。
  1. インストール用のシェルスクリプトを実行します。
  1. 品質向上のため、クラッシュ発生時の匿名化データを収集して良いか聞かれます。許可しない場合はそのまま「Enter」キーを入力するか、「N」キーを入力して「Enter」キーを入力します。
  1. $PATHを更新してシェルコマンドの補完を有効化するため、プロファイルを変更する場合はそのまま「Enter」キーを入力するか、「Y」キーを入力して「Enter」キーを入力します。
  1. (5で「Y」を選択した場合)シェル初期化用のrcファイルへのパスを入力するか、既定のパスを使用するために空白のまま「Enter」キーを入力します。

シェル初期化ファイルが以下のように更新されます。

  1. 「gcloud version」コマンドを実行して、インストールが正常に完了したか確認します。

Google Cloud CLIによるセットアップ手順(gcloud init)

Google Cloud CLIのインストールが完了したら、「gcloud init」コマンドでセットアップを行います。

ウェブブラウザを使用したログインおよびセットアップ手順

Google Cloud CLIをインストールした環境でウェブブラウザが使用できる場合は本手順を実行します。

  1. ターミナルで「gcloud init」コマンドを実行します。
  1. Googleのログインページに進む場合は、そのまま「Enter」キーを入力するか、「Y」キーを入力後に「Enter」キーを入力します。
  1. Googleのログインページが表示されたら、Googleアカウント情報を入力しログインします。
  1. ターミナル上で使用するプロジェクトを聞かれるので、既存プロジェクトを選択(またはIDを入力)するか新規プロジェクトを作成します。
  1. Compute Engineのデフォルトのリージョンおよびゾーンを指定する場合は、そのまま「Enter」キーを入力するか、「Y」キーを入力後に「Enter」キーを入力します。

ここまでで初期セットアップは完了です。(セットアップが完了するとホームディレクトリに「.boto」ファイルが作成されます)

別の端末のウェブブラウザを使用したログインおよびセットアップ手順

Google Cloud CLIをインストールした環境でウェブブラウザが使用できない場合は本手順を実行します。本手順では認証用コードを生成し、その認証用コードを別の端末のウェブブラウズ上に入力することで、別の端末を通してログインを行います。

  1. ターミナルで「gcloud init」コマンドを実行します。その際、オプションとして「–console-only」を使用します。
  1. Googleのログインページに進む場合は、そのまま「Enter」キーを入力するか、「Y」キーを入力後に「Enter」キーを入力します。
  1. 認証用ページのURLが表示されたら、URLをコピーして別の端末のウェブブラウザに貼り付けます。
  1. Googleのログインページが表示されたら、Googleアカウント情報を入力しログインします。
  1. ターミナル上で使用するプロジェクトを聞かれるので、既存プロジェクトを選択(またはIDを入力)するか新規プロジェクトを作成します。
  1. Compute Engineのデフォルトのリージョンおよびゾーンを指定する場合は、そのまま「Enter」キーを入力するか、「Y」キーを入力後に「Enter」キーを入力します。

ここまでで初期セットアップは完了です。

Google Cloud CLIのアンインストール手順

Windowsの場合

  1. アンインストール用の実行ファイル「uninstaller.exe」を探します。デフォルトのパス設定でインストールした場合、「C:\Program Files (x86)\Google\Cloud SDK」配下に格納されています。
  2. 「uninstaller.exe」をダブルクリック等で実行後、画面の指示に従い、アンインストールを進めます。(アンインストールが完了するまで数分かかります)
  3. 「C:\Users\<ユーザー名>\.boto」ファイルを開きます。
    • [GoogleCompute]セクションおよび[GSUtil]セクションを削除します。
    • [OAuth2]セクションおよび[Credentials]セクションに不要な設定があれば削除します。
  4. [コントロールパネル]を開き、[プログラム]-[プログラムと機能]に移動すると、プログラムの一覧に[Google Cloud SDK]が残っている場合があります。気になる場合はプログラムの一覧から[Google Cloud SDK]を削除します。

Linux(RHEL / CentOS)の場合

  1. 「dnf」コマンドを実行し、インストールした「google-cloud-cli」パッケージを削除します。
  1. 「rpm -e」コマンドを実行し、Google Cloudパッケージ用のリポジトリキー(公開鍵)をアンインストールします。

<実行コマンド>

<実行例>

「rpm -qa gpg-pubkey」コマンドで、Google Cloudパッケージ用のリポジトリキー(公開鍵)がアンインストールされたか確認できます。

  1. ホームディレクトリにある「.boto」ファイルを開きます。
    • [GoogleCompute]セクションおよび[GSUtil]セクションを削除します。
    • [OAuth2]セクションおよび[Credentials]セクションに不要な設定があれば削除します。

macOSの場合

  1. 「gcloud info」コマンドを実行し、Google Cloud CLIのインストールディレクトリを確認します。
  1. 「gcloud info」コマンドを実行し、ユーザーの構成ディレクトリを確認します。
  1. 「rm」コマンドを実行し、1と2で確認したディレクトリを削除します。
  1. インストール時にシェル初期化用のrcファイル(e.g., .bashrc、.zshrc)を更新した場合は、その更新内容を削除します。具体的には以下のように、「path.zsh.inc」や「completion.zsh.inc」を読み込むための行が追加されていれば削除します。
  1. ホームディレクトリにある「.boto」ファイルを開きます。
    • [GoogleCompute]セクションおよび[GSUtil]セクションを削除します。
    • [OAuth2]セクションおよび[Credentials]セクションに不要な設定があれば削除します。

以上、ここまで。

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