【Google Cloud/Compute Engine】Compute Engineで利用可能な公開イメージ(OSイメージ)を検索する方法

こんにちは、Aireです。

今回はCompute Engineで利用可能なOSイメージを、Google Cloud CLI(gcloud CLI)を使用して検索する方法を紹介します。

目次

Google Cloud CLIでOSイメージを表示する

Google Cloud CLIを使用してgcloud compute images listコマンドを使用すると、利用可能なOSイメージを表示できます。

<実行例>

以下、コマンドの実行時に指定するオプションを記載します。(イメージの絞り込みまたは出力に関するオプションを記載します)

<オプション>

オプション情報必須/任意オプションの説明
--show-deprecated任意非推奨のイメージを表示します。省略すると推奨のイメージのみが表示されます。
--sort-by任意イメージ情報を特定の列の値を用いて昇順でソートして表示します。指定する列情報の前に~(チルダ)を入力すると、イメージ情報を降順でソートして表示します。(--sort-by "~NAME"
--filter任意1つ以上の条件(イメージ名など)を指定し、それらの条件を満たすイメージを表示します(例:--filter="name~XXX")。複数の条件(OR/AND)を指定する場合は、--filter="name~XXX AND family~YYY"のように指定します。

<コマンドの出力情報>

出力情報出力情報の説明出力例
NAMEイメージ名rhel-9-v20230615
PROJECTイメージのプロジェクトrhel-cloud
FAMILYイメージファミリーrhel-9
DEPRECATED非推奨 (空白)またはDEPRECATED
STATUSイメージの状態READY

特定のOSイメージを新しい順に表示する

各OSのイメージを新しい順に表示するためのコマンド例を紹介します。

Windows Server

Windows Server 2019

以下の実行例では、フィルタ条件をname~windows-server-2019-dc-vとする(vまで条件に含める)ことで、Windows Server 2019 Datacenter Coreのイメージ例:windows-server-2019-dc-core-v20230615を検索結果から除外しています。

<コマンド例>

<実行結果>

Windows Server 2022

以下の実行例では、フィルタ条件をname~windows-server-2022-dc-vとする(vまで条件に含める)ことで、Windows Server 2022 Datacenter Coreのイメージ例:windows-server-2022-dc-core-v20230615を検索結果から除外しています。

<コマンド例>

<実行結果>

Red Hat Enterprise Linux Server

RHELのOSイメージは、デフォルトでは最新のマイナーバージョンのみ表示されます。以下に実行例を示します。

検索結果として、rhel-8-v20230615というイメージのみが表示されています。イメージ名からマイナーバージョンを直接判断することはできませんが、rhel-8-v20230615は本記事作成時点(2023年6月)での最新マイナーバージョンであるRHEL 8.8のイメージです。最新以外のマイナーバージョンも含めて検索したい場合は、以降のコマンド例のように、--show-deprecatedオプションを使用します。

RHEL 8

以下の実行例では、フィルタ条件をname~rhel-8-vとする(vまで条件に含める)ことで、SAP利用向けのイメージ例:rhel-8-8-sap-v20230615を検索結果から除外しています。

<コマンド例>

<実行結果>

RHEL 9

以下の実行例では、フィルタ条件をname~rhel-9-vとする(vまで条件に含める)ことで、ARM64アーキテクチャのイメージ例:rhel-9-arm64-v20230615や、SAP利用向けのイメージ例:rhel-9-2-sap-v20230615を検索結果から除外しています。

<コマンド例>

<実行結果>

Ubuntu Server

以下の実行例では、--filterオプションで長期サポート版(LTS)のイメージを指定し、grepコマンドでARM64アーキテクチャのイメージを除外しています。バージョン情報で検索する場合は、FAMILY(イメージファミリー)のフィルタリング条件をfamily~2204-ltsなどに変更してください。

<コマンド例>

<実行結果>

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